植木先生に学ぶ法華経ー知的興奮の世界

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 6月29日(土)午後2時より植木雅俊先生を講師にお招きし、「現代語訳で読む『法華経』」第5講が開催された。当日は豪雨にもかかわらず29名の参加。前回に引き続き遠く神奈川県平塚市からのご参加もあり、植木先生の人気の高さに改めて驚かされるとともに、遠い距離をものともせずに参加される熱意には頭が下がる思いである。
 今回は安楽行品第14から分別功徳品第17までの解説。今回の講義で特に重要なのは言うまでもなく如来寿量品。釈尊が永遠のブッダであったことを明かしたことの意味は、釈尊滅後に相次いで考え出された多くの仏・菩薩を釈尊に統一するためであり、弥勒・大日如来などの一神教的絶対者のような如来を導入する傾向に歯止めをかけようとしたのである。
 そして、久遠実成の釈尊は宇宙の背後など、人間とかけ離れたところではなく、人間として、人間の中にあって、人間に語りかけ、菩薩行を貫く存在である。あくまでも人間として生まれ、人間対人間の関係性の中で言葉によって人々を救済する在り方を貫くブッダである。仏に成ることがゴールなのではなく、人間のまっただ中で善行を貫くことが目的であり、菩薩行は手段でもあり目的でもある。
 成仏とは「真の自己に目覚めること」「失われた自己の回復であり、「人格の完成」である。
 みんな、ブッダになろうではないか!!!

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