〈↑の写真は、細道を結んだ大垣からは伊吹山の向こうウィルダネスの世界です 〉
そのままよ月もたのまじ伊吹山 芭蕉大垣にて
芭蕉の俳句集に「荒野・廣野・阿羅野」と名付くものがあります。
この「あらの・あれの」は、ウィルダネス〈原生自然・万物がありのままの生態系〉です。
また、旅にやんで夢は枯野をかけめぐる(辞世句とされる)には「枯野」を詠んでいます。
こしらえものの環境(=社会・組織)によって枯れてしまう聖命力を求め、その万物界(ウィルダネス・神聖なる領域)に駆り立てられての旅「奥の細道」だったのでしょう。
夢の枯野 駆り立てられる荒野 深い情感の訪れを感じます。
三百年近く時代が下ったいま、なおさらそれを求めなければ、正気を失わずには生きられない時代社会です。
