元日から始まる朔日正月(大正月)は7日で終わり、松も外されますが、望の日を始めとする古い正月(小正月)では、この七日が年取りの準備の日、つまり物忌(ものいみ)開始日にあたります。ですからこの日に作る七種(草)粥(ななくさがゆ)は、疾病を祓う意味がありました。
正月7日、五節句の最初の日であり、「7日の節句」とも言います。(旧七草は平成25年新暦では2月16日(土)です。)
七草粥を食べる風習は、青葉の少ない時期にビタミンを取り入れ、ごちそう続きで疲れた胃腸を整えるのにも最適です。「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ これぞ七草」と詠まれました。
この季節に咲く七草の若葉を食することで、無病息災と長寿を願いましたが、新暦1月7日では天然(野草)の春の七草は、まだ入手不可能は云うまでもありません。しかし、ありがたいことに今ではハウス栽培の春の七草が大量に作られて人気商品のひとつにもなっています。いずれにしても季節という自然に感謝しつつ手を合わすことが大切だと思います。合掌禮