7月のお盆に入り忙しい日が続きましたが今日で一段落つきました。
今月の白蓮寺の掲示版には、「幸せを求める心に道はなし、道を求める心に幸せあり」
と書かせていただきました。私たちは少しでも幸せになりたいと思い日々暮らしております。
誰も不幸になりたいなんて思って生きている人はいないと思います。
幸せという言葉はとても抽象的であります。人それぞれ幸せのかたちは違うかもしれません。経済的、物質的に豊かになることが幸せであると思う人。理想の結婚相手を見つけることが幸せと思う人もいるでしょう。
しかし、どんな形の幸せであっても、幸せを手に入れることだけを目標にしては、幸せを遠ざける結果を招くことがよくあります。なぜなら、欲しい物が手に入れば、また欲しい物が出てきていつまでたっても幸せになれません。物質的な豊さが精神的な幸せにつながらないことは、私達日本人は既に学んだのではないでしょうか。
では、精神的な幸せとは何か。それが「求道」だと思うのです。この世に生まれてきた意義を深く考え、どのようにして社会に貢献できる人間になれるか。私たちがそれぞれ、自分の置かれた環境の中で道を求めることが大切です。道を求める中で得られる心の豊さは、決して失われることのない幸福です。また、自分の志した道を進む中で、自然と善き人との出会いがあるものです。