白蓮寺通信春号を発送しました

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 すぐそこまで暖かい春がきていると思いますが、なかなか暖かくならず寒い日が続いております。さて、お彼岸法要のご案内を通知する白蓮寺通信春号を発送しました。寺報の内容の一部をブログにて掲載させていただきます。

今月の話 「神様のいたずら?」
 

 2、3年前のことになりますが、ちょうど暖かくなった春の時期に妻と一緒に九州の高千穂へ旅行をしたことがあります。ご存じの方も多いと思いますが、この高千穂は高千穂神社をはじめ、神聖な雰囲気が漂う場所で、今風な言い方をすれば、パワースポットと呼ばれる所です。ここは、アマテラスオオミカミの孫がはじめて地上に降り立った地であるといわれ、岩戸神話も伝えられるところです。
 マイナスイオンたっぷりの高千穂峡をゆっくり散歩し、ボートを借りて真名井の滝を眺め、天岩戸神社をお参りし、最後に徒歩で天安河原に行きました。この天安河原は八百万の神様が話し合いをしたといわれる場所で、参拝者が願いをかなえるために、数多くの石が積まれている洞窟です。
その神聖な洞窟に入る手前には鳥居があり、中央奥には賽銭箱が置いてありました。お賽銭箱の前には5、6人の列ができており、私もその列に並び、ようやく自分の番がきたと思った時、横からお婆さんが私の前に入ってきて、先にお参りを始めました。私も普段なら、少しムッとするところですが、さすがは神聖な場所。どうぞお婆ちゃんゆっくりお参りをして下さいと心で思いながら待っておりました。すると、後ろから背中を何かに押されました。前につまずくぐらいの強さです。てっきり妻の寛子が後ろから押したのかと思い、後ろを振り返ると誰一人おりません。お参りを済ませ、妻に少し前に起こった不思議な出来事を話しながら歩いていると、先ほど誰かに押されたような感覚があった背中の一部分だけがどんどん熱くなってきました。洋服の上から自分の手で触っても分かるぐらいに熱くなり、妻もこれには驚くばかりです。
こんな不可解なことがあれば普段なら恐くなるところですが、不思議と嫌な感じはなく、むしろこの地の神様?若しくは自然霊的なもの?に力を頂いたような感覚を覚えました。
 宿に着き、夕食を済ませた後は、高千穂神社の夜神楽を見学にいきました。舞の中で、客の中から男女一人ずつが神に扮する踊り子に選ばれるのがお決まりのようで、選ばれた者は幸運を手にすると云われるそうです。すると、かなり客席の後ろの方で観ていた私と妻が選ばれました。やはり、天安河原での出来事が幸運の前兆だったのかも知れません。 
 その後は?と皆さん期待するかも知れませんが、特に何も起こりませんでした。きっとあれは神様のちょっとした いたずらだったのでしょう。(康)

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