この度、日蓮聖人御降誕800年を記念して作られた新作歌舞伎「日蓮」が、6月3日から約一ヶ月にわたり、主演・市川猿之助さんによって上演されました。
「六月大歌舞伎」第三部で上演された本作は、鎌倉時代の戦乱の中、飢饉や疫病が流行り、世相が混乱を極めたことで、人々が救われぬ世に疑問を抱いた蓮長が、強い信念を胸に、日蓮へと名を改めるまでを描いています。
当山でも檀信徒から是非見に行きたいとの声が多いことから、感染症対策を徹底して6月11日に約18名で観覧をして参りました。
劇場に到着しますと、緊急事態宣言下ということもあり、客席は上限の50%に削減をされ、飲食も禁止されているなど、徹底した対策がとられていました。
これまで歌舞伎に対して、敷居の高いイメージからなかなか見る機会がありませんでしたが、非常にわかりやすい展開で歌舞伎や日蓮聖人の知識がない人でも十分楽しめるすばらしい作品であったように感じました。