8月17日13時より本堂におきまして、施餓鬼法要を執り行いました。
今年はコロナ対策として、法要の内容を一部変更し、ご参列を新盆のお檀家さんや総代・世話人さんに限らせていただきました。
このお盆の法要は、元々はお釈迦様の弟子の1人「目連尊者」という方が餓鬼界に落ちてしまった母親を救うために、お釈迦様に助言を受け多くの僧や人々に衣食を施したことがはじまりです。
餓鬼界という世界は、飲む物、食べる物はたちまちに火に変わり、かろうじて食べれことができる物も口が針のように小さいために上手く食べることができず、常に空腹と喉の乾きに苦しむ世界と言われています。
その為、法要の際には、お供えするお野菜は小さく切って食べやすくしてからお供えし、火に変わってしまう食べ物も冷まして食べれるようにとお経中にお供え物に水を振りかける灑水(しゃすい)を行います。
日蓮聖人のお手紙『盂蘭盆御書』には、
「目連尊者が法華経を信じまいらせし大善は、我が身、仏になるのみならず、父母仏になり給う。」と、目連尊者が法華経の教えを信じたことによって、母だけでなく、自分自身も仏になることできたとおっしゃっております。
今年は例年以上の猛暑となりご参列の皆様には、大変なご苦労であったことと思いますが、共にお唱えいただいたお題目の功徳は、故人やご先祖様、そして自分へと届くはずです。
これからも日々のご供養を何卒よろしくお願いいたします。