令和5年2月の信行会

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毎月28日は、お寺の信行会です。2月は28日で終わり。なんだか少し損した気分です。

先代住職が紅梅が好きで、境内にたくさん植えられています。2月半ばには満開で、すでに盛りは過ぎました。

信行会では「初心忘るべからず」という、お話しをさせていただきました。

是非の初心を忘るべからず
時々の初心を忘るべからず
老後の初心を忘るべからず

室町時代、能を大成した世阿弥が、その著書『花鏡』に遺した言葉です。芸に長じるためのこころがまえを書いたものだと言います。

これは「未熟な自分を取っておけ」「年齢に応じた修行をしろ」「学びに終わりはない」ということです。

いくつになっても「まだ足りぬ」という気持ちをもち、常に「向上しよう」と志す。それが「初心忘るべからず」ということなのです。

境内の紅梅も盛りを過ぎましたが、また来年に向けての準備を密かに始めているのです。

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