社会に生きる僧侶を目指して

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皆さんこんにちは!
研修員 野澤ユーカイです?
 
彼岸を過ぎすっかり寒さを感じる季節となりました、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
気を抜いて布団をかけずに寝ると風邪をひいてしまうので、気をつけてくださいね?
 

 
明治5(1872)年4月25日、太政官布告133号
「自今、僧侶肉食妻帯畜髪等可為勝手事 但法用ノ外ハ人民一般ノ服ヲ着用不苦候事」
 
「これより先、僧侶は肉を食べること、配偶者を得ること、髪を生やすことなど、好きにしてよい。 儀式法要以外の時(普段)は、一般市民が来ている服装でいることもかまわない。」
 
 
明治5年に太政官が公布した法令の形式によって、僧侶は社会の中で、一般の方々と同じように生きることが求められるようになりました。
 
 
 

時は移り変わり、令和の時代。
私たち僧侶も変わらず、社会の中に生きています。
 
しかし僧侶をしているとよく耳にする言葉があります?
「坊さんは世間知らずだ。」
 
 
学生時代の友人たちと会話をしていると、私は世間知らずなのかもしれない・・・
そう悩んでいた矢先に、布研の講義で尾形圭照先生と出会いました。
 
先生の講義の内容は
・社会常識としてのマナー
・コミュニケーション
・プレゼンテーションの基本
・リーダー養成講座
・グリーフケア概論と実践
 
日蓮宗の教師であり、キャリアコンサルタント、臨床宗教師をされている
尾形先生ならではの講義は、
 
私たちは僧侶として社会にどう生きるべきなのか、どんな存在であるべきなのか、
どんなスキルが必要なのかを学び、実践、習得を目指しています。
 
一般の企業では、このような研修が当たり前に行われているそうです。
 
しかし、私たち僧侶はどうでしょうか・・・・
 
 
 
 
 
閑話休題。
 
私は自坊での活動をする中で、必要なのではないかと感じていたことが
グリーフケアについてでした。
 
さまざまな「喪失」を体験し、グリーフ(悲嘆)を抱えた方々に、
心を寄せて、寄り添い、ありのままに受け入れて、
その方々が立ち直り、自立し、成長し、そして希望を持つことができるように
支援することが「グリーフケア」です。
 
 
死の現場と近い存在であるお寺や僧侶にとって、
持っておかねばならない知識と、スキルなのではないかと感じています。
 
 
この度の先生の講義で学んだことを、実践し学び続けていきたいと思っています。
 

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