袖振り合うも他生の縁

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皆さま、はじめまして。
研修員の法花堂正匡(ほっけどう しょうきょう)です。

石川県の中能登町からやって参りました。
田園風景が広がる米どころで、35年前に町内のとある遺跡から、国内最古のおにぎりの化石が見つかったことから、「おにぎり発祥の地」なんて呼ばれています?

残念ながら、まだまだ中能登町は石川県でもマイナーな地域です。

もっともっと中能登町の知名度を上げる方法を模索すべく、日々物思いに耽っております。
 

ふとカレンダーを見ると、いつの間にか布教研修所(以下、布研)が始まって1か月半が経過しておりました。

とっっっっっても濃密な時間を送っているせいか、時間の流れが外の世界よりも遅いような気がします。

私には、ここ布研が「精神と時の部屋」に思えてなりません。
 

今年は季節の巡りが何だかせわしないような気がします。あっけなく梅雨が明け、間髪空けずに気温が跳ね上がり息をつく間もなく、唐突に夏がやってきました。

関東の厳しい夏を知らない私は、正直なところ身も心も付いていけず、この暑さにたじろぐばかりです…?

そんな暑い日でも、紺碧の青空に浮かんでいる大きな入道雲を見ると、ちょっとだけ気持ちがワクワクします。

青い空、白い雲、碧い海に白い砂浜。今年はどれとも無縁の環境で夏を過ごすことになりますが、それはそれで思い出に残りそうです。
 

さて、かなり話が脱線してしまったので軌道修正いたします。

皆様は「袖振り合うも他生の縁」という言葉を御存知でしょうか?

この世のちょっとした出会いや関係性は「実は前世からの結びつきによるものだ」という意味です。

普段、街中を歩いておりますと、色々な人たちとすれ違います。すれ違う人たちを見ながらいつも思うのですが、この瞬間の背後に、一体どれだけの数の偶然が存在するのでしょうか?

その日・その時・その場所での一瞬のすれ違いの背景には、人智では計り知れないほど沢山の偶然の積み重ねがあるわけです。

そう考えると、人と人の結びつきである「ご縁」というものは、とても不思議で壮大なものだとは思いませんか?
 

同じようなことは、私たち研修員にも言えると思います。

今年、布研の門戸を叩いた研修員は5名。出身地も年齢も経歴もバラバラです。それぞれ違う道を歩んで来た者たちが一堂に会し、共に半年間という長い時間を過ごそうとしているわけです。

「袖振り合う」とは比較にならないくらい、深い深いご縁があるような、そんな気がしてなりません。

このご縁を大切にして、互いに切磋琢磨し高めあう、そんな半年間にしたいと思います。
 

以上、法花堂でした。
 

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