みなさま、お疲れ様です。
研修員の阿部 全雄です。
さて、11月17日(土)より25日まで8泊9日で、
私たち研修員は、京都・長浜・石川へ研修に出かけて参りました。
花の都 京都と言えば?
舞妓さん!?
うーん、いまの時期は秋の紅葉が見頃ですよね!
私たちは行く先々で素晴らしい紅葉を拝見いたしました。
それは・・・
今回、我々が京都に研修を行ったのは、
日蓮大聖人の比叡山延暦寺での勉強の功績と
平賀本土寺で誕生した日像上人の帝都弘通の足跡を辿るためです。
参拝させていただいた寺院は以下の通りです。
11月18日(日)
妙顕寺(天皇の勅願寺)―妙覚寺(日像上人開山)―立本寺(日像上人京都最初の道場)
― 深草宝塔寺(日像上人折伏の寺)―松林院(大西主任先生のご自坊、大西彩子さんの講義有)
11月19日(月)
実光院(天台声明発祥の地)―音無の滝(先師が声明を練習した滝)
―横川定光院(日蓮聖人若き日に勉学修行に励まれた地)―比叡山延暦寺(各宗の宗祖を排出した寺院)
私は今までにどれも訪れたことがなかったので、すべてが新鮮で、
色々な経験を積むことができてとてもうれしかったです。
なかでも衝撃だったのが、前々から行きたいと思っていた、
比叡山延暦寺の根本中堂が改装中だったことです。
この根本中堂ですが、
比叡山の東塔に、修行の根本道場として建てられました。
そして、不滅の法灯という1200年の間、
未だ消えたことがなく、今も燃え続けている
その深い歴史を感じさせる法灯があります。
私はそれを見たいと前々から思っておりました。
この「不滅の法灯」ですが、
原料はなにかと言えば?
それは、なんとなたね油!
しかし、その原料がなくなれば、継ぎ足さなければなりません。
現代社会は、交通アクセスもしっかりしており、
自動車等でなたね油を買いに行くことは、昔に比べれば簡単ですが、
当時は自分の足で山を登り降りし、原料を買っては戻るという
大変忍耐のいるお給仕をしていたそうです。
「油断大敵」という言葉がありますが、
その言葉はここからきているそうです。
「まだ大丈夫かな」
「今日は疲れているから明日にしようかな」
という気持ちが起きますと、
ややもすれば法灯が消えてしまうことになりかねません。
「油断」とは、油を断つと書きます。
油が断たれたら、不滅の法灯は消えてしまします。
いかに不滅の法灯が深く重いものであるかが伺えます。
布教研修所も残すところ僅かとなりました。
お釈迦様は、ご自身が亡くなる前に弟子達に、
「私がこの世を去ったあと、あなたたちは2つのものを頼りとしなさい。
1つは、あなた方・自分自身。そしてもう1つは、真理である」とおっしゃいました。
私たちは暗闇の中で灯す明かりのように、自分自身を頼りとし、(自灯明)
真理を頼りとする。(法灯明)
この2つを灯火として、これからも仏道に精進して行きたいと思います。