気づきと学びの指導実習

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

こんにちは!
第57回布教研修所研修員の吉村でございます。
 
布教研修所も残すところ3か月を切り、折り返し地点を過ぎましたが
9月に入ってより慌ただしく充実した研修をさせていただいています。

3日から7日までは、日蓮聖人が12歳の時出家なされた地、大本山清澄寺に於いて執り行われた、平成30年度第2回僧道林にて指導補佐として実習をさせていただきました。
 
まず、日蓮宗の僧侶になる為には、総本山である身延山内に開設されている信行道場という
35日間の厳しい修行を乗り越えなければなりません。しかし、信行道場に入場する為にもいくつか条件がございます。

その条件の一つが僧道林という4泊5日の修行を出ることです。
僧道林とは、学生として身延山や池上本門寺、日蓮宗で定められた寮等で修行をしてきた経験がない方たちが、
信行道場に入場する前に基本的な僧侶としての作法や、心構えを学ぶ為の大事な修行です。
 
私自身、ちょうど5年前に僧道林に行かせていただきましたが、今回は指導の補佐という逆の立場で参加をさせていただき、当時を振り返りながらも、指導する側の難しさを学ばさせていただきました。
 
不安な面持ちで清澄寺の門をくぐる林生の姿を見てみますと、5年前の自分の姿と重なり懐かしく感じられました。
 
4泊5日の短い修行といっても林生にとっては、慣れない正座に足を痛め、無言の食事に圧迫感を感じ、息つく暇もなく講義に追われ、心身共にこれまで経験したことのない厳しい修行だったと思います。
それでも、挫けることなく精一杯学び取ろうとする林生の姿に時折涙が出そうになり
一心不乱に修行をしたあの頃の気持ち、初心に戻れた思いがしました。

                                             
指導する立場の私たちが、逆に林生から大切なことをたくさん教わった
4泊5日の研修でございました。

此度、縁あって出会った林生が晴れて信行道場を出て
日蓮宗僧侶として共に布教していく仲間となってくれることを楽しみに
我々研修員もより一層精進して参りたいと思います!!          

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ