日蓮宗教師の背骨。

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こんにちは、研修員の原 裕真です。
10月も半ばを過ぎ、外気も一段と冷え込んで参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 

さて、今週の布教研修所は、日蓮宗聲明導師である上田尚教先生より1泊2日に渡るご講義を賜りました。

1日目は「宗定聲明」という講題のもと、日蓮宗教師としての背骨である宗定法要式のお話。
そして、我々研修員一人ひとりの聲明七曲を細かくチェックしていただき、大変有難いアドバイスをいただきました。
なかなか自分では気づけないような癖のご指摘や、音の取り方など大変勉強になりました。


 

2日目は「正しい行軌作法」という講題のもと、法服のお話に始まり葬儀式のあれこれまで、誤解しがちな日常の行軌作法に関して特に注意すべき事柄をご指導いただきました。


 

私が、2日間の上田先生の講義を通じて一番印象に残ったのは、「聲明、礼拝は、自分の信仰を仏様に対して具現化していくことである」というお言葉でした。
私たちは、往々にして聲明、礼拝をする際に、檀信徒や参列者のことばかりを気にして、良い格好をしようと思いがちです。
しかし、ややもすれば、それは形だけ、格好だけの聲明、礼拝になってしまい仏様を蔑ろにしていることになってしまいます。
そうではなく、私たちが就中、仏様に対して真剣に礼拝をすること。

仏様への真摯な信仰の姿を見せることが、副次的に檀信徒の教化に繋がっていくのではないでしょうか。
私たち日蓮宗教師が忘れてはいけない根本である「信仰心」というものを改めて考えさせていただく機会となりました。
 

残り40日を切った布教研修所。
智慧拙く、観察浅い私たちの根底になければならない仏様への真摯な礼拝の姿勢、信仰心というものをまた堅固にして一心精進して参ります。
次回のブログも乞うご期待ください。

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