研修員ブログ第十三回 「秋の到来!!」

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本土寺の紅葉も燃え上がるように赤くなり、秋の訪れを知らせてくれます。
こんにちは、研修員の相田恭秀です。
 
11月6日から12日までの一週間は風のようにアッという間に過ぎました。本蔣寺様のお会式、女性刑務所の見学、築地本願寺様での法話拝聴、正福寺様のお会式と所外研修が沢山あり、それに加え13日の像師会の準備、研修旅行の準備、紅葉企画の準備もあり天手古舞。
因みに紅葉企画とは11月23日(水)に開催する本土寺様の境内で参拝者の方が楽しんでいただけるようにと研修員が考えたイベントです。今年は「紅葉巡り」と称して様々なブースを設けます。ブログでも宣伝致していますので詳しくはそちらをご覧下さい。皆様のご参拝お待ちしております。
 
それは良しとして、今週の研修はどれも印象深く考えさせられるものばかりでした。
本蔣寺様のお会式ではK-1ファイターの魔裟斗さんがトークショーにいらっしゃいました。何度テレビ越しに応援しカッコいい魔裟斗さんの姿に憧れたことでしょうか。頂点を極めた方のお話には生々しさがあり会場の誰もがお話に聞き入っていました。我々は論法や話術のテクニックにこだわりがちですが大切なのはありのままを話すことで、それが出来れば話し手の気持ちは伝わるのですね。最後は研修生に激励の言葉も頂き感無量のひと時でした。
 
栃木女性刑務所では女性刑務所という刑務所の中でも珍しい刑務所で、刑務官の方の大変さや現代の女性犯罪の現状を知ることが出来ました。実際に高い塀の中に入れて頂き作業の風景や寮を見学させていただきました。最近は全体では犯罪は減ってきてはいるものの、女性受刑者の数は増え、どこの刑務所も定員を超えているとのこと。また一番多い犯罪は覚醒剤によるものです。見学をしながら受刑者の方々の姿を見ると心の隙間を覚醒剤ではなく我々僧侶が埋めなければいけないと思い、身の引き締まる研修となりました。
 
築地本願寺様では毎日法話が開催されており、誰でも拝聴できるので我々も行ってまいりました。ここは浄土真宗のお寺です。浄土真宗では「布教使」という方がいらっしゃって100日の研修を終えないとこの資格がもらえないそうです。布教使になると本山の法話が許されます。布教使とはお話をする特別な資格です。いざ本願寺様に到着すると「報恩会」という大きな法要が営まれておりました。ちょうど親鸞上人の御命日御逮夜法要6日間の1日目で、大法要と1時間の法話がありました。法要の形は日蓮宗とは全く異なり興味深く参列させていただきました。法話をされた方は大分のお上人でした。なんでも先日、近くの日蓮正宗のお寺の門下さんに折伏されたとか。そこから法華経と浄土真宗のお経の比較をされ浄土真宗がやっぱりいいですねという内容でした。時間が足らなかったのか分かりませんが無理やりだったような気もしました。話を聞いている檀信徒の方々は何を感じ思っているのでしょうか。色々と話をすることや、話を聞くことに考えさせられる法話でした。
 
正福寺様は研修所の副所長田中貞真先生のお寺で、お会式に参加させていただきました。境内には様々な露店が立ち並び、お祭りの賑やかな空気が境内を取り囲んでいました。我々はその中の二つ(綿あめ配布、お坊さんと話そうコーナー)を任せて頂き、スタッフとして楽しく参加させていただきました。法話や法要出仕、常経などの経験も積ませていただけました。露店と言っても試食や無料コーナーが多かったのに驚きました。ラーメンの隣にはご飯の試食、続いては激うまあら汁の振る舞いがありました。もちろん綿あめも無料。自然とラーメンライスからの締めのあら汁という完璧な参道が出来あがっていました。何故こんなにも良心的なのか各お店の方にお伺いすると、皆さん万灯講の方や田中先生の繋がりの方、檀信徒の方々でした。つまり田中先生の人柄がこんなにもお寺に人を呼び寄せていました。参拝者の方が皆さん笑顔で楽しいひと時を過ごしている中にいるとこちらもなんだか楽しくなっていました。特に綿あめを食べて「おいしー」と喜ぶ子供の笑顔は周りのみんなを笑顔に変えていました。
 
残りは約半月。泣いても笑っても人生で一度限りの研修所は終わってしまいます。最後の日まで悔いのないように1日1日、一瞬一瞬を大切にして「熱い気持ち」をさらに熱く燃え上がらせていこうと思います。
 
ラストスパート、我々の心もさらに赤く燃え上がる。
 

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