研修員の小川良恵です。
研修期間も瞬く間に二ヶ月が過ぎ、
八月を迎えました。
すでに三分の一が終わってしまいましたが、
「自分自身の成長はまだまだだな」と焦る夏の日です。
今週は研修員の間で風邪が流行るなど、
何かと気の抜けない一週間でした。
たった六ヶ月間しかない研修期間、
一日一日を大切に向い合いと思います。
■7月27日
早島英観先生より「デジタル時代の布教」について御講義賜りました。
早島先生は「寺子屋ブッダ」や「まちのお寺の学校」など、様々な活動をされています。
寺ヨガや寺シネマ、写経体験等に多くの方が集まるというお話から、
「三離れ」が進んでいる現代だからこそ、何がお寺に求められているか、
敏感になり、また答えていかなければならないと感じました。
■7月28日
読経指導実践練習を行いました。
研修員が交代で導師となって、一々文々で一部経を読誦しました。
私も、山口顯辰先生に教えて頂いたことを思い出しながら導師を勤めましたが、
読めているつもりのお経文でも、指導する立場となるととても難しいことが分かりました。
「これで人に教えることが出来るのか」……まだまだ課題は山積みです。
■7月29日
所外研修で、宗教情報リサーチセンター様、東京ジャーミィ・トルコ文化センター様、和泉福音教会様を見学させて頂きました。
イスラム教、キリスト教という他宗教施設で学ばせて頂く機会はとても貴重です。
モスクも礼拝堂も仏教寺院とは全く異なる御堂ではありましたが、不思議と落ち着く空間でした。
お寺も皆さんに「気持よくお参りできた」、と言って頂けるそんな場でありたいです。
■7月30日
午後の時間を使い、所内会議を行いました。
この一ヶ月間で見えてきた問題点、改善しなければいけないこと等を話し合いました。
渋滞の予測が足りず、所外研修先で慌ててしまった点については、
今後は所外で法話をさせて頂く機会も増えるため、出発時間を早める等の対策が必要だと強く思いました。
(10kmを進むのに40分掛かるという、私の地元新潟では起こりえない渋滞は、貴重な経験でもありました……)
■7月31日
この日は自主研修日でした。
日本の尼僧について研究をされているマーク・ロウ氏が来訪され、利根川先生と私でインタビューを受けました。
ロウ氏はこれまで200人以上の僧侶と対談されており、色々と教えて頂くことも多く、充実した一日となりました。
今朝の法話実習のご講評を頂いた際、
「研修員全員、法話をする上で一番重要な『何を伝えたいのか』が明確になっていない」というご指摘を受けました。
「法話を作ること」に囚われていた頭を切り替え、
研修員それぞれの「熱い思い」を出していけるよう、八月の暑さに負けずに頑張ります!