認め合う

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紫陽花がきれいに咲き誇る6月、布教研修所へ入所し、
気付けばアジサイは紅葉に変わって本土寺境内を赤く染めている。
最後のリレーブログとなりました。石川です。
入所当時、幼稚園へ入園し泣いてばかりだった三男は、すっかり幼稚園に慣れ、
年長さんになった次男は、三男の手を引き幼稚園へ連れていくようになり、
小学二年生の長男は、いつの間にか、世の無常を悟ったような発言をする。
この半年間彼らの成長を日々見守ることは出来なかったが、
月1回程度会うたび成長の速さに驚かされた。
彼らを守ってくれた寺族には感謝申し上げたい。
一方私は、果たして子供の成長度合いに負けないくらい
成長出来たであろうか。
朝5時半に起床し、朝勤のため階段を上り下りするたびに痛む踵。
脂っこいものを食べると痛むお腹。
行脚のあと二日後に襲ってくる筋肉痛。
退化しているところは、顕著にわかる。
成長できたか否かは、自坊に戻ったときわかることであろうから
ここでは考えるのを辞めておく。
 
では半年間で得たことは何か。
 
それは、寝食を共にし、熱い志を持った仲間である。
読経が得意な仲間、話が上手な仲間、事務処理能力に長けた仲間、
敬いの心が強い仲間、手抜きを一切しない仲間、企画力に長けた仲間、
掃除が上手な仲間、イケメンな仲間、食欲が旺盛な仲間
一人一人個性を持ったユニークな仲間たちに支えられた。
人は一人では決して生きていけない。
強がって一人で生きてるつもりでも誰かしらに支えられてる。
人と人とのネットワークの中でそれぞれの役割を果たしあってる。
 
「人はそれぞれ大切にしてるもの、大事にしているものが違う」
その違いを認めあったうえで生活をすれば、
「自分こそが正しい」という判断基準から生じる瞋(怒り)は無くなっていくのではないか」
と思う。
現代のギスギスした人間関係なんて緩和できるんじゃないかとも思う。
これこそ法華経の世界観ではないか。
そんなことを気づかせてくれた研修員と訓育部の先生方には感謝申し上げます。
【追伸】
来年度の布教研修所へ入所したいと考えている方!!
「布研は、あなたの価値観が変わります」
入らないと損するよ♪
 
 

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