『柔和な心持ちで笑顔を絶やさない』
お釈迦様の教えの中に『無財の七施』と言うことが説かれています。周りの人を幸せにし、自分自身も幸せになれる七つの方法があると言うのです。優しい眼差しで接する(眼施)、柔和な笑顔を絶やさない(和顔施)、この身を人の為に尽くす(身施)、自分の場所を他人に譲る(牀座施)、思いやりの心で気配りする(心施)、一夜の宿を提供する(房舎施)、心のこもった思いやりの言葉を投げかける(言辞施)です。これらの言葉は難しいと思うかもしれませんが、難しく考えずにごく自然に行うことが大切です。例えば、道ですれ違った人、宅配便の人、病院の待合で偶然隣に座った人、家族はもちろん日々の生活で出会うすべての人に優しい気持ちで話しかけたり、気配りしたり、褒めたりすることで周りの人を幸せに出来ます。これだけのことをするだけで無財の布施が出来るのです。今から実行してみませんか?そうすることで世の中が笑顔でいっぱいになると思いませんか。
【妙伝寺院首 稲垣友宏】