今月のおはなし 第6回

      『この頃思うこと』

 コロナ下、テレビを見ることが多くなり、私はその中で“ポツンと一軒家”が好きで再放送も見ている。
 この中で本当に山の奥にポツンと一軒家?があり、大抵一人か夫婦で住んでみえる。一軒家とは云え、元集落が多い、本人達も現在がいいが車の運転や行動が不自由になったら山を下りると一様に述べている。
 この番組を見て気付く事、自宅の廻りの農地に柵やネット張った囲いがある。これは害獣(猪・鹿・猿・鳥)から作物の保護、強いては食物の確保に他ならない。又、これらの動物増加が一部ではマダニ・山ヒルが以前よりも増え、近来各地でツツガ虫病の患者の発生が伝えられている。私が子供の頃、あまり聞いたことがなかった。(育った石川県では)
 それと途中の両脇は杉・桧の植林された単純林が多く、これは豪雨や台風の被害と野生動物のすみかを奪うのである。これらのことを考えなければならないと思うのです。
 でもこのような所に住むのかとVTRを見るとこれまでの経過(歴史)先祖の墓であり、元集落の神社が手厚く守られており、日本人の本質を見たような気がしている。

【妙住寺 近藤鳳淳】

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