「彼岸花」ってどんな花?

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

今年は3月17日から23日までの1週間が春のお彼岸です。お彼岸頃になるときれいな花を咲かせる「彼岸花」ですが、「彼岸花」には多くの別名があります。曼珠沙華(まんじゅしゃけ)、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)など、全国で約1000近くあると言われています。

「彼岸花」の別名に暗い名前が多いのは、「彼岸花」が持つ毒のせいかもしれません。「彼岸花」の鱗茎(りんけい/球根)にはアルカロイド(ニコリン)という毒が含まれており、誤って食べてしまうと吐き気や下痢を起こし、ひどい時には中枢神経の麻痺から死にいたることもあるそうです。しかし、この毒は水に溶けやすいので、昔、飢饉の時などは長時間水にさらして毒抜きをして食用にしたそうです。昔は墓地に植えられることも多かった「彼岸花」ですが、土葬が多かった時代にネズミやモグラ、虫など墓を荒らす動物が毒を嫌がり近づかないようにしていたためだそうです。

お彼岸は先祖供養と共に、日頃仏道修行を怠りがちな私たちの修行の期間でもあります。お墓にお参りし、お題目を捧げましょう。(恒)

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ