インドでは古くより、右手は清浄の手、左手は不浄の手として使
い分けられてきました。例えば食事の時は右手で、トイレの時は左
手が使われます。
仏教では、清浄の右手が仏様、不浄の左手が我々衆生と考え、合
掌することにより仏様と我々が一体となり、苦悩の世界に生きる我
々が仏様の境地に至ることを意味しています。お数珠を左手に持つ
意味は、我々の穢れである煩悩を清めるためなのです。
私たちは、食事の時「いただきます」食事を終えると「ごちそう
さまでした」と合掌して言います。私たちが食べているものは、動
物植物の命です。その命によって、私たちは生かされています。そ
の命に感謝し、成仏を願い合掌するのです。
皆さんも生活のなかで、そのことを意識して手を合わせてみませんか。