日蓮宗大荒行堂「帰山奉告式」

開催日:2025年02月21日

令和7年2月21日、22日にわたり、日蓮宗大荒行の再行(200日)を成満した小寺亮佑上人(多久市等覚寺)と同じく再行を成満した松島正静上人(佐賀市國相寺)の帰山奉告式が行われました。

両日は冷たい風が吹く中ではありましたが、帰山を祝うかのように晴天に恵まれ、厳かにも盛大に行われました。

同行僧や檀信徒と共に唱題行脚にて久しぶりに自坊の門をくぐり、たくさんの有縁の檀信徒や寺族の皆様に迎えられて帰山されました。

奉告式に先立ち、本堂前で行われた「水行」では、痩せこけた体に潰れた声で肝文を唱えて冷水をかぶる姿に、参列者は自然と合掌してお題目を唱えていました。

本堂に座を移し帰山式が始まると、読経の声と小気味いい木証の音が本堂内に響きわたります。

式中、無事にお寺に帰山したことを仏祖三宝に報告する「帰山奉告文」が一文一句力強く読み上げられ、感動の余り涙を拭う聴衆も見られました。

両上人は、幼い子供さんを残しての入行ということもあり、子供さんから花束を受け取ると笑顔がこぼれ、帰山の喜びと安堵感に満ちた様子で、堂内は温かい雰囲気に包まれました。

最後に、謝辞の中で『成満できたのは皆様のお陰』と檀信徒や寺族らに感謝の辞を述べられ、更なる修法道の精進を誓い、閉式となりました。

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