再びの岡崎へ

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 こんばんは。副住職です。

 先日、愛知県岡崎市へ行ってまいりました。一番の目的は、間もなく完成予定の永代供養墓で用いる石材の検品です。ちょこっとだけ修正をお願いしましたが、あとはばっちり。素敵なお墓となりそうで安心しました。今回、人生で初めて石屋さんの工場でしたが、色々と勉強させていただきました。

 まず、岡崎は香川の庵治・茨城の真壁と並んで日本三大石材産地だということ。石屋街のような地域があり、ずらーっと石屋さんが並んでいます。しかし岡崎は他の二か所ほどは石が採れないらしいので、その分を技術でカバーしているそうです。なので、「岡崎で修行してきた」ことは石工にとってものすごい箔になるんだとか。

 また、石工は耳と肺を悪くする人が多く、悲しいことにそのせいで短命の方が多いそうです。石を加工する際にものすごい音が出る為、それを毎日聞いていると徐々に耳を痛めてしまうとのこと。耳栓をすればいいのでは、と安易に考えてしまいますが、若い頃は親方や兄弟子の言うことを聞かなければいけないそうで、耳栓もしていられないそうです。昨今はそういう慣習も和らいでいるらしいのですが、なんとも厳しい職人の世界です。肺の方は、削り出した石の粉を吸ってしまう為に悪くしてしまうそうです。とある石工さんは、肺の1/3だか2/3だかに石粉が溜まっていたとか......大変なお仕事だと実感致しました。

 検品の後は、せっかくの岡崎ということで、大久保氏一族発跡地と岡崎城へ連れていっていただきました。大久保氏一族発跡地は、国道1号線に面した場所にあり、写真のような石碑が建てられてありました。隣には地域の公民館があり、その隣には「説教場」の立札が。案内板等を見てみると、どうやら真宗大谷派のお寺が関係しているようです。大久保家は古くから法華信仰の一族でしたので、なんだか寂しい気持ちに...。岡崎城は小田原城と似た雰囲気で、戦後に再建された天守閣の中には歴史展示空間があったり、場内の一角には家康館という歴史解説施設もありました。大久保家のこともしっかり触れられており、大満足(もう少し扱いが大きいと尚良い)でした。

 なんだか小学生の作文みたいになってしまいましたが、以上、岡崎レポートでした。

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