何事を始めますにも準備や段取りが大切であります。
恥ずかしいことを言うようですが、だいぶ前の話ですが私、80キロ離れた街まで買い物に出掛けて財布を忘れていった事が以前ありました。開いた口がふさがらないまま家に戻りました。
一番良いのは常に身に着けて決して離さないことであろうと思いますが、軽いようでも身から離さずに財布を家の中にいてもずっと持ち歩くのは大変なことです。
ですから、いつでも間違えのない生活をするというのは簡単なことではないのです。そうしますと、益々事を行う前の準備や段取りということは失態を招かないためには非常に大事なことのように思われます。
そして準備を大事にすることは失態を防ぐのみならず、自分にとって本当に頼りになるものが何であるかをを見つける大切な手段でもあります。仏事を成すことは自らが仏に近づいて行くための準備です。成仏する為の段取りとして皆さまが仕事とともに仏事にも精をだしていだくと、貴方さまにとって一番頼りになるものが何であるが必ずや気がつくものと思われますし、またそうして日々精進することは仏道修行の条理に大変かなっていると私は考えております。