【第740遠忌御会式 並びに 10月分盛運祈願会】
10月3日(日)
10:30~11:45頃
合 掌 秋麗の候 檀信徒皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃より、ご先祖さまへ報恩感謝のご供養や、ご自身修養のために御題目修行へのご精進、まことに尊く存じ上げます。
さて、本年も「御会式」を執り行います。御会式(おえしき)とは、宗祖日蓮大聖人さまの年回忌法要であり、日蓮宗の僧侶並びに檀信徒が報恩感謝の真心をささげる大切な法要であります。
ご存知のように、日蓮大聖人さまがご在世の鎌倉時代は、飢饉、疫癘(流行病)、大地震等の自然災害が頻繁に起こり、人々は心も体も憔悴しきっておりました。
そのような時代にこそ、数ある仏教経典の中で『法華経』が人々の心に安寧を、人々の暮らしに安泰を導く教えであるとして、建長5年4月28日の暁天、安房国清澄山上の旭ヶ森に於いて、太平洋から昇る朝日に向かって声高らかに御題目を唱え、日蓮大聖人さまは立教開宗を宣言されたのでした。
「大難四か度、小難数知れず」という言葉のように、日蓮大聖人さまのご生涯は艱難辛苦の連続、命がけの布教でした。しかし、法華経を弘めるからこそ護られるという教えを信じ抜き、「南無妙法蓮華経」と御題目を唱えてはその都度、困難を乗り越えられたのでした。
最晩年は身延の草庵にて九ヵ年間、波木井実長公の給仕を受けられました。波木井公は、根城南部家の祖であり、八戸とまことに所縁の深い方です。
その後、武蔵国池上宗仲公の邸にて、弘安5年10月13日辰の刻、6人の直弟子に布教を託し、61年のご生涯を納められました。
爾来、日蓮大聖人さまの年回忌法要である御会式の法要は連綿と続けられていて、当山に於いても、毎年、檀信徒各位参列のもとに御会式法要を厳修し、報恩の真心をささげております。
私たちのご先祖さまが霊山浄土に安住できますのも、私たちが法華経の導きを仰ぐことができますのも、ひとえに日蓮大聖人さまが「正しき教えに導いて、人々をただただ救いたい。」という「一心欲見仏 不自惜身命」の堅固な信念にて、法華経の教えを説いて下さったからに他なりません。
檀信徒の皆様におかれましては、諸事ご多用中のことと存じますが、御会式にご参列、ご焼香いただきまして、日蓮大聖人さまへ報恩感謝の御題目をお唱えくださいますよう、謹んでご案内申し上げます。
妙現寺住職 秋田堯瑛 再 拝
【ご案内】
本年度は「盛運祈願会」を併せて行います。
県内各地よりご出座を賜るお上人さま方より、力強いご祈祷も受けられる「御会式」となります。
どうぞ、皆様でご参拝下さい。
なお、ご参拝の皆様へ、「日蓮大聖人御守護札(紙札)」と「護符」をもれなく進呈致します。