あけましておめでとうございます。今年は、平成30年戊戌で御座います。
皆様はどのような新年を迎えられたでしょうか。当山は大晦日から元日にかけては雪もあまり降らず、とても穏やかな正月となりました。
昨年を振り返りますと、世相を反映する漢字一字に「北」という漢字が選ばれました。野球界では北海道日本ハム、競馬界ではキタサンブラックというような明るいニュースの一方、北朝鮮の「北」というイメージが強く残った一年ではなかったでしょうか。弾道ミサイルの発射や、年末にかけては、日本海沿岸に北朝鮮のものとみられる船が漂着するといったニュースを頻繁に目にしました。私たちが住む庄内も例外ではなく、酒田・鶴岡の海岸というとても身近なところで起きることなので、とても不安になります。だからこそ、今年は安穏な年になってほしいと願うばかりであります。
また、世間は様々な情報が飛び交う情報化社会であります。どこにいても世界のいろいろなことを知ることができるといった良い面はもちろんありますが、その反面、どの情報が正しいのか、本当に信じてよいのか疑問符がつく面もあるかと思います。そんな中で、私たちは強い信仰心、法華経・お題目を信じ抜く強い心をもって生活していかなければならないと思います。信じ抜くということは難しいことでありますが、常不軽菩薩のように、虐げられたり非難をされても、相手の仏性に対して合掌する強い心をもたなければなりません。新年を迎え、私自身もますます精進していかなければと身が引き締まる思いが致します。皆様方もますます仏道に精進していただき、今年一年をよりよい一年にしていただきたいと思います。合掌(副住職)