鬼は~うち!福は~うち!

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2月3日は季節が移り変わる節目の日、「節分の日」でしたね。
当山本経寺では、節分会(豆まき)を行いました。
 
まずは、星祭り。
星祭りとは、一年ごとに巡ってくる運命を左右する星を供養し、個人の一年間の幸福を祈り、災いを除くお祭りです。
そして、一年間お世話になったお札・お守り・お正月飾りなどをお炊きあげした後、厄払いなど皆さんそれぞれが心に願うことへの特別祈願と、子どもたちがすくすく健康に育つように、子ども祈願を行いました。
 
そして、いよいよ「豆まき」です。
参拝者の中で巳年の年男年女の方に豆をまくお手伝いをしていただきます。
まくのは豆だけでなく、お菓子やミカンなどもまきます。
豆には、景品が当たるクジもついています。一等は、日蓮宗×ローズオニールキューピーのコラボで作られた希少な「日蓮宗キューピー」でした!
皆さん、たくさんの福豆を拾っていただいたあと、ぜんざいを食べて心身ともに暖まってお帰りいただきました。
 
ちなみに、うちのお寺では『鬼は~うち!福は~うち!』って言いながら豆まきをします。
普通は、『鬼は~外!福は~内!』ですよね?
なぜかというと、「鬼子母神」さんという鬼の形相をした仏さまがいらっしゃるからです。
鬼の顔をしていても、お母さんのような大きな慈悲の心を持って私たちを守ってくださっている大切な仏さまです。
そんな方を追い出すなんて、とんでもない!ということで『鬼は~内!』なんです。
 
 
そしてもう一つ。
私たちの心の中には、鬼の心も仏の心も住んでいます。
どんなに善い人でも、どんなに悪そうに見える人でも、両方の心が住んでいます。
そのことをきちんと自分自身が認識していることが大切です。
それを、少しでも善い心=仏の心のままでいれるようにと願い、行動するのが仏道修行の目的です。
『鬼は~うち!福は~うち!』
自分の中の「鬼の心」とも仲良く、包み込めるような大きな「仏の心」を日頃から育てていきましょう。

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