2月27日(金)、午前10時~正午、「法華経勉強会」を客殿にて開きました。
法華経勉強会は、妙勝寺信楽会の行事の一つですが、今回で11回目。年2回のペースで開いていますのでもう6年になりますが、まだ終わりません。
今回は「常不軽菩薩品第二十」・「如来神力品第二十一」・「嘱累品第二十二」の3章を勉強しました。
こうして勉強会を開いてみると、私自身本当に勉強になります。有り難いことです。
以下、参考までに「常不軽菩薩品第二十」のあらすじ。
釈尊は得大勢菩薩(勢至菩薩)に対して、釈尊の前世である常不軽菩薩の故事を説く。 遠い昔、威音王如来(劫名は離衰、国名は大成)という仏が、天・人・阿修羅のために法を説いた。また、声聞を求めるものには四諦の法を説き、縁覚を求めるものには十二因縁の法を説き、菩薩を求めるものには六波羅蜜の法を説いて、みなそれぞれの悟りを得させた。
威音王如来が入滅の後、正法が過ぎ、像法の世において未だ悟りを得ざるに得たりと思う増上慢の比丘(出家者)が勢力を持つなか、常不軽菩薩と呼ばれる出家者がいた。
常不軽菩薩は、経典を読まないで、出会ったすべての比丘や優婆塞(在家信者)等に対して「我れ深く汝等を敬う、敢えて軽慢せず。ゆえはいかん、汝等皆菩薩の道を行じて、当に作仏することを得べし」と唱えて礼拝を行じた。
増上慢の比丘の中で、心が汚れたものたちは「われわれはそんな虚妄の授記(成仏の予言)など信用しない」と悪口を言ったが、常不軽菩薩は少しも怒ることなく、相変わらず「汝当に作仏すべし」と唱えた。
人々は次第に杖木を振り上げたり、石を投げつけたりするようになったが、それでも常不軽菩薩はそれらを避けて遠くから、「我敢えて汝等を軽しめず、汝等みな当に作仏すべし」と大きな声で唱えた。
こうして長い間、増上慢の人々の迫害を忍んで、ついに常不軽菩薩の寿命が終わろうとするとき、虚空のうちに威音王仏の説かれる法華経が聞こえてきて、常不軽菩薩はたちまち六根清浄の果を得て、終わろうとしていた寿命が増して、その後広く人々の為に法華経を説いた。
増上慢の人々もその素晴らしい説法を聞いて、みな信じ従った。常不軽菩薩は千万億の衆生を教化して正しい悟りに導いた後、その命を終え、二千億の日月燈明仏にお会いして、また法華経を説いた。その因縁を以て、また二千億の雲自在王仏にお会いして、人々のために法華経を説いた。こうして多くの仏にお会いして、人々に法華経を説いた功徳により常不軽菩薩は仏となった。
この常不軽菩薩は釈尊の過去世の修行の姿であり、過去世において法華経を受持・読誦し、人々に説法したために速やかに無上の正しい悟りに至ることができたと釈尊は説く。
常不軽菩薩を迫害した人たちは、その罪のゆえに長く地獄に落ちていたが、その罪報を終えて再び常不軽菩薩の教化に浴し、今ではこの会座にある菩薩・比丘・優婆塞に含まれている。
この法華経は、菩薩たちに大いに利益を与え、無上の正しい悟りに至らしめるものであり、それゆえ如来の滅後、法華経を受持・読誦・解説・書写しなければならない。
このゆえに行者は、仏の滅後において、この経を聞いて疑惑を生ずることなく、一心に広くこの経を説くべきである。