法華懺法会

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開催日:2015年05月06日

 開山上人以来歴代の先師報恩法要として法華懺法会を厳修します。
天台宗では多くの寺院が勤めるこの法要ですが、法華経を依経とする我が日蓮宗で勤められることは少なく、総本山身延山でも略された『礼法華式』しか行われていません。
 現在、法華懺法の伝承が見られのは、金沢市内の本是寺様、京都大本山本圀寺様、京都大本山妙顕寺様、京都深草瑞光寺様。また、事典を見ますと『かつては深草宝塔寺、貞松蓮永寺、水戸久昌寺などにおいてその伝承がみられた』とあります。近年では、全国日蓮宗声明師会連合会発足20周年を記念して、身延山久遠寺大本堂にて200名余の声明師が集い荘厳に勤められました。不肖当山住職である私は、この内の京都深草瑞光寺様にて毎年行なわれます元政上人報恩法華懺法会に出座させて頂いており、前記の身延山における声明師会連合会発足20周年法華懺法会にも出座させて頂きました。当山でもこのようなご縁から平成25年の開山上人以来歴代報恩会において勤めさせて頂いています。
 昨年の全国声明師会連合会声明師研修会(伊東市仏現寺様)においても声明導師早水猊下が『全ての本宗教師が修するべき法要で、声明師がそれぞれに弘めていくべき法会』と仰っていました。
 最後に当山の法華懺法会ですが、事典の引用を用いると『次に、金沢流法華懺法・深草流法華懺法光山流法華懺法台流法華懺法との異同を見ますと、各流の法華懺法の各式文の構成はほぼ同様でありますが、経段に若千の差異が見られ、貞松本では法華普賢菩薩勧発品第二十八を読誦するのに対し、他流各本では法華経安楽行品第十四を読誦する。』とあり、当山の法華懺法会では、京都深草瑞光寺流法華懺法会を修し、安楽行品第十四を読誦致します。

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