合掌
本年もよろしくお願いいたします。
乾性寺の屋根は、非常に複雑な構造になっています。
生活スペースである庫裏(くり)の屋根と、
本堂の屋根の間が谷状になっており、
結果として雨が降ると雨漏りします。
複雑とは言いましたが、文章にしてみたら思いのほか単純でしたね。
しかしその問題の解決は極めて難しく、
これまで何年もかけて、
マイナーチェンジを繰り返して修理をしていました。
ただ、どうしても近年の大雨から守り切ることができず、
ついに昨年12月、屋根の大工事に取り組みました。
少し早い日蓮聖人御入滅750遠忌の報恩事業です。
工事は大がかりですが狙いは超シンプルで、
庫裏の方の屋根を低くして雨の流れる方向を変えるというものでした。
3週間ほどで無事に工事は終わり、写真のような形になっています。
これで大雨が降ったとき、雨漏りは防げるようになっているはずです。
(その代わりお寺の入り口が滝になるので、大雨のときはご注意ください)
(そしてもうひとつ。実は乾性寺の屋根は避雷針になっています。
ですから雷雨時のお墓参りや来寺は非常に危険です)
工事中は、屋根の上で作業をされていることから、
時々すごい音がして、そのたびに天井の埃が降ってきました。
ちょうど大掃除の時期に、天井が綺麗になってよかったと思います。
工事関係者の方に感謝です。