お寺の繁忙期は、お盆です。
お盆とは、関西では8月の頭から15日くらいまでの期間のことを指します。
もっとも忙しいときは、15分刻みのスケジュールになるので、
我ながら毎年よくやってるなと思います。
さらには、お盆までにたくさん準備が必要なので、
暑くなってくれば徐々に忙しくなるのがお寺という世界です。
その時期の悩みのひとつが、水やりです。
乾性寺には植物がたくさんあります。
近年はとても暑いので、夏にはほぼ毎日水をやらねば枯れてしまいます。
ただでさえ用事が増えるのに、水まきという日課が追加されるのは大変です。
特に気を遣うのが樹齢360年の梅の木です。
市から保護を義務付けられており、絶対に枯らすわけにはいきません。
水やりの効果を最大にするためには、暑くなる前の早朝か、梅が完全に日陰に入る夕方に水まきが必要です。
毎日1時間は水を与えるようにと指導までいただいております。
住職は、色々な事情で寺院の外にいる機会が非常に多いのですが、
どうにか去年までは予定をやりくりして水まきの時間を確保していました。
しかし、今年からはさらに用事が増えて生活が崩壊しかねないので、
対策をとる必要が出てきました。
まず、手伝いを求めて、大学のボランティアセンターに申請を出しました。
寺院には水まきだけでなく様々な仕事があるので、
支えてくれる方の募集を早めにしておくべきだと思ったのです。
そのほか、自動水まき機を導入しました。
スマートフォンで時間を設定すれば、指定時間に水を自動でまいてくれます。
私が遠方にいても端末の操作一つで動かすことができます。
これが予想以上に使いやすく、かなり楽になりました。
夕方や夜に用事ができても、心配することなく出かけられます。
ただひとつ問題がありました。
乾性寺の電波がやや不安定で、たまに命令が届かないことがあるようです。
結局私が時々調整しています。
ちなみに大学のボランティアセンターからは3ヶ月経っても返答がありません。
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