3月9~12日 東北訪問 

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この度、3月9日から12日まで東北に行っておりました。
目的はボランティア、東日本大震災三回忌慰霊法要、石巻慰霊塔開眼法要、身延山参拝等でした。
 
3月9日の日は移動日で、夕方に京都を出発し、交代交代で仮眠をとりながら夜通し車を走らせ、宮城県北東部に位置する南三陸町まで行ってまいりました。
南三陸町の災害ボランティアセンターに着いたのは翌朝の6時でした。
 
ボランティアセンターの前は広い駐車場になっており、全国各地から約100名ほどが集まっていました。
ボランティアセンターからの指示を受け、青年会は東京から来た大学生の男の子と一緒に「日の出」漁港さんの作業場に向かいました。
日の出漁港さんは被災された3件の漁港が集まり、国からの援助で頂いた1つの漁船を共同で用い、主にワカメを養殖し出荷を行っていました。
漁場に到着すると、がれき処理はほとんど終わっており、養殖施設の復旧も進み再開してはいましたが、人手不足が問題になっていました。
我々のボランティアの内容は、採れたワカメを出荷できる状態にするための仕分け作業でした。
作業中、日の出漁港の方が震災の体験談を色々と話して下さいました。
震災が起こって約1ヶ月間は、一日におにぎり2つだけで生活した事や、津波で被災した老人ホームの食料庫に残っているお米を取りに行くために、がれきに埋もれたご遺体の横を通って行った事など、テレビでは報道されない生々しい実状をお聞きしました。
その中で特に印象的だったのが
『 地震がおこった当時、耳に入ってくる情報が、どこどこで何人死亡した等と、まるで戦時中のように次々と震災という敵に日本が攻め落とされていくようだった 』
 という話でした。
2年前の3月11日、海は静かでとても穏やかな日に突然やってきた大地震、そして大津波。
平穏な日常が失われ、次々と悲しい訃報が入る情景が目に浮かび、胸が締め付けられる思いでした。
 丸一日、日の出漁港の皆さんから色々と話しを伺いましたが、現在の状況を憂う言葉を一つも聞きませんでした。休憩中はコーヒーを飲みながら笑い話も多く、震災に立ち向かい復興を目指す力強さと明るさを感じ、被災地ではなく復興地として前に進んでいるように感じました。

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