妙法蓮華経の持久走 二周目 七 多宝如来

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 今回は投稿が遅れてしまいました。ご容赦下さい。
 では多宝如来につて説明します。

 お釈迦さまがお説法をなさっていると、地面から様々な宝石などに飾られた、巨大な塔が出現しました。そして塔の中から、
「善きかな善きかな、お釈迦さま。よく多くの佛さまが守ってきた、妙法蓮華経を人々の為に説かれました。お釈迦さまが説かれたことは、すべて真実なり」
という声が響き渡るのです。
 お釈迦さまは、声の主は多宝如来であり、法華経が説かれる時、その場におもむいて、真実であると証明することを誓願されたいう佛さまである、と説かれます。人々が多宝如来に会いたいと申しますと、お釈迦さまは人々を空中に引き上げます。そして塔の上の扉を開けて、多宝如来と並んで座り、説法を続けられます。

 聖なるもの、神秘的なものが現れる時、空から降りてくるのが自然に感じます。しかし多宝如来は、地面から現れます。これはこの世界、私たちがいるこの場を大切にする法華経の精神を表していると思います。
 またたくさんの、法華経以外のお経の中で、お説法が正しいと証明するためだけに現れる佛さまは、多宝如来だけだそうです。
 多宝如来は、不思議な佛さまであり、法華経が特殊であることも示しているのです。

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