庭で鳴く虫の声が、セミからコオロギに変わりました。秋の足音がしています。
さて鐘楼堂の修繕が、順調に進んでいます。
鐘楼堂は本瓦葺きで、平瓦と丸瓦を交互に葺きます。瓦を葺(ふ)く時、微調整が必要で、瓦を削る音がしています。今回は2400枚の瓦を葺く予定です。
台風被害修繕志納金を頂いた皆さまの、お名前を瓦の裏に墨書しました。墨書された瓦は、日当たりの良い、鐘楼堂屋根の何面に葺かれます。
また防音シートに囲まれて、見にくいのですが懸魚(げぎょ)も新調されました。懸魚は破風の中央に懸けられる装飾で、「魚」転じて「水」ととらえ、火除けの飾りとなります。
右上 本瓦葺きの屋根。志納者の氏名を、墨書した瓦が葺かれています。
右下 軒の先に葺く丸瓦は、軒丸と呼ばれ「頂」の字が描かれています。
左上 破風の先の「頂」の字が、水平になるように調整されています。
左下 防音シートの隙間から、新調された懸魚です。