平成25年4月6日(土)午前11時より、当山本堂において法嗣・雄大(34歳)の結婚式が挙行されました。式長は当山正干与人の本是寺御住職・牧行宣上人。お相手は安田由希さん(年齢?)。雄大は2年前から忍者寺として有名な妙立寺で、朝6時から2時間だけ勤務させていたただいていますが、由希さんは妙立寺のベテランガイドさんで、まあ職場恋愛ですな。(ゆえあって由希さんはもう妙立寺を退職しております)。昨年の5月に初めて紹介されたんですが、本当に闊達で明るいお嬢さんで、倅にはもったいないほどの嫁さんです。
が、今日の日を迎えるまで平坦な道ではありませんでした。今は思い出したくないほど、二人が苦しんでいる時期がありました。「どんな逆境にあっても二人が信頼していれば、必ず乗り越えられるよ」とアドバイスするしかありませんでしたが、よく耐え忍んでくれました。何があったのか書きたいのですが、色々事情があり、書けません。お察し下さい。
実は雄大はすぐとなりの円光寺の住職を務めております。円光寺の本堂で式を挙げるべきだとの声もあったのですが、婆ちゃん(私の母で一昨年亡くなりました)の魂が眠っている妙応寺でやるんだという本人の強い希望で、妙応寺で挙式することにしました。母親が仕事をもっていた関係で、赤ん坊のころは婆ちゃんに面倒見て貰っていたんで、婆ちゃん子なんですよね。
ただ、ちょっと疑問に思うことがひとつあるんですが、僧侶は妻帯してはいけないですよね。日本の僧侶はこの戒律を破っているわけですが、仏前で結婚の誓いの詞を述べるということは、戒律を破りますと仏に誓っていることになりますよね。これをどう解釈したらいいのか、どなたか説明できる人おいでますか?
まあ、どっちにしても、私の人生でなすべきことはすべてなし終わりました。あとは余生ということになりますが、何年あるか分かりませんが、自分のことではなく、他人のために力をつくしていこうと思っております。