喉の奥に溜まった膿を排出するため緊急手術で左頸部を5センチ切開したのが5月2日。その傷がようやく癒え始めた9日の朝、M教授から呼び出された。CT検査の結果、顎のすぐ下の咽頭部に白い影があり、恐らく膿が溜まっていると思われるので、切開して膿を出しましょうとのこと。
「えっ、また首切るんですか?」
「CTの画像を見てください。浮腫ということも考えられるけど、たぶん膿です」
「はあ、でも……(痛いし)」
「ここに溜まっている膿を出してしまったほうが、退院も早くなると思います」
「そうですか。それでは宜しくお願いします」
ということで、午前11時30分、僕はまた手術台の鯉となった。今回も部分麻酔だけ。痛い。でも、我慢しなくては。手術そのものは簡単に終わった。
今回は顎の真下を3センチ切開。脛に傷持つ身じゃないけど、首に傷2カ所。これじゃ、もうお嫁に行けない。(笑)
その上、切開してみたけど、膿は無かったそうで、ただの切り損。3月に勤めていた高校の首を切られ、5月には2回も首を切られ、情けなくて涙も出ない。