植木先生に学ぶ法華経ー知的興奮の世界

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  11月17日午後2時より植木雅俊先生を講師にお招きし、「現代語訳で読む『法華経』」第3講が開催された。法務の都合などで欠席される方が多く、今回の参加は前回と同じ26名。新たに2名の方が参加されたが、遠く神奈川県平塚市と福井県大野市からのご参加で、植木先生の人気の高さに改めて驚かされるとともに、遠い距離をものともせずに参加される熱意には頭が下がる思いである。
 今回は化城喩品第7から法師品第10のさわりまでを、予定時間を遙かに超えて、4時45分まで熱心に講義していただいた。お話の内容はすべて新鮮で、あっという間に時間が過ぎた。三千塵点劫と五百塵点劫の桁外れの時間を、物理学者でもあられる先生だけに数学的に説明されて、参加者全員感心することしきり。
 授記された7人の声聞の仏国土における如来の寿命の違いを説明されたが、今まで何度も法華経を読みながら、その違いに一度も気づかなかった。7人の中で説法第一の富楼那と多聞第一の阿難の二人だけ寿命が長いのは、利他行を実践した結果であると教えていただいた。法華経の解説書は何冊も読んでいるが、そのように解説したものはなく、目から鱗が落ちたが、いったい何枚目の鱗だろうか。また、富楼那の仏国土には女性がいないとなっているのは、極楽浄土には女性がいないとする浄土教の思想が後世になって付加されたものであるとお聞きし、吟味しながら法華経を読む必要があることも知った。
 夕食は最近観光客に人気の金沢おでんを味わっていただいた。お酒を頂戴しながら先生のお話を聞く。私だけ特別に補講をしていただいているようで、他の参加者に申し訳ない気がする。
 次回は来年の3月30日。いよいよ法師品の中身から見宝塔品、提婆達多品へと入っていくが、どんなお話が聞けるのか、もう今からわくわくしている。

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