本年も秋のお彼岸を迎えました。今年の夏は猛暑で9月に入ってからも30℃を超える毎日でしたが、ここ1週間は台風の影響もあり雨の毎日です。異常気象だと毎年言われていますので、こうなると異常であることが普通になってしまいます。でも、今年もお彼岸を迎えて、ちゃんと彼岸花が咲いてくれています。
「年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず」。劉希夷の『代悲白頭翁』の一節です。ここでいう花は桃や李の花のことですが、彼岸花とて同じこと。「来る年も来る年も、花は変わらぬ姿で咲くが、年ごとに、それを見ている人間は、移り変わる」ということです。
ここ数年毎年同じことばかり言っていますが、今年も大事なお檀家さんを亡くしました。やはり暑さのせいでしょうか、7月から8月にかけて4人の方々は鬼籍に入られました。特に8月にはうちのお寺を長年にわたって支えてこられたAさんとSさんが相次いでお亡くなりになり、右腕をもがれたような苦しみです。89歳と93歳で年齢には不足はないでしょうが、お二人とも納得のいかない最期でした。
お二人のご冥福を祈りつつ、午後2時より彼岸法要を努めさせていただきます。 合掌