【仏教用語解説】のコーナーでは、
様々な仏教用語を解説していきます。
第3回目は
「木柾(もくしょう)」
です。
木柾は、日蓮宗の寺院で使われる
木製の仏具のひとつで、
音を出して使うものです。
形はだいたいの場合円錐形をしており、
中がくり抜かれています。
これを、木製の柄の先に
玉がついた「バイ」という道具で打ち鳴らします。
主に、お経を読むときやお題目をあげるときに
リズムをとるために使います。
使い方は、木魚と同じです。
ただその音色は随分と
違ってきます。
木魚が「ポクポク」ならば、
木柾は「カンカン」です。
ゆっくり打つことがほとんどですが、
ご祈祷(きとう)のときなどは速く打つこともあります。
以前、お寺で行事をしているときに
ふらりと立ち寄られた方がいて、
聞くと宇都宮の、
日蓮宗のお寺のお檀家さんでした。
ここ最近はなかなか菩提寺に行けてなかったが
木柾の音が聞こえたのでつい
引き寄せられて来てしまったそうです。
音がつなぐご縁を感じた瞬間でした。
ではまた(^^)/
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前の話→第2回「北辰妙見大菩薩」
次の話→第4回「清澄寺」
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