【プチ法話】第1回「愚鈍な男と一本のほうき」

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【プチ法話】のコーナーでは、
お釈迦さまにまつわるお話を
紹介していきます。

第1回目は
「愚鈍(ぐどん)な男と一本のほうき」です。
 
************
 
お釈迦さまの弟子に、
パンタカという名前の
愚鈍な男がいました。
 
パンタカは物覚えが悪く、
自分の名前も忘れてしまうほどでした。

お釈迦さまのお話を聞いても
もちろん理解できません。

あまりのていたらくに、
一緒に修行していたパンタカの兄は
弟の修行をやめさせて
実家に帰そうとしたくらいです。
 
お釈迦さまはある日、
彼に一本のほうきを与えて
  
「塵を払い、垢を除く」
  
という短い言葉を教えました。
  
パンタカはこの言葉を繰り返しながら
毎日毎日ほうきで掃除をしました。
 
何年もそうして掃除をしているうちに、
彼はついにさとりを得たといいます。
 
************
 
このパンタカという人は、
『天才バカボン』の人気キャラクター、
「レレレのおじさん」のモデルとなった人です。
 
パンタカはもの覚えが悪く
理解力も低かったのですが、
 
そんな彼でも、
お釈迦さまに導かれて
自分にできることを毎日コツコツ続けたことで、
 
頭の良い人でも辿りつくことが難しい、
さとりの境地に至ったのです。

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