「どうせ私なんて…」が口癖?住職が教える仏教の教え「愛語」で心を軽くする処方箋

あなたの心、言葉で疲れていませんか?

「どうせ私なんて…」
「でも、だって…」

気づけば、そんな言葉が口癖になっていませんか?

自分を少し下に見てしまったり、会話にブレーキをかけてしまったり。そんな言葉を発したあと、なんだか心がどんより疲れてしまう…。

この記事では、そんな「言葉のクセ」に悩むあなたへ、仏教の教えである「愛語(あいご)」をヒントに、自分も周りも大切にできる、温かい言葉との付き合い方をご紹介します。

チクチク言葉の裏にある、あなたの「心」

そもそも、なぜ私たちは自分や相手を少し傷つけるような言葉を言ってしまうのでしょうか。

自分を守るための「鎧」として: 期待されるのが怖くて、先に「私なんて」とハードルを下げてしまう。

心の「SOSサイン」として: 疲れやストレスが溜まり、心の余裕がなくなっている。

ただの「クセ」として: 深い意味はなく、子どもの頃からの習慣になっている。

決して、あなたが意地悪だからではありません。チクチク言葉は、あなたの心が発するサインなのかもしれないのです。

心を温める魔法の言葉「愛語(あいご)」とは?

そこでご紹介したいのが、仏教の教えの一つである「愛語(あいご)」です。

愛語とは、
単に「優しい言葉」というだけではありません。「相手の幸せを願い、心に寄り添う、思いやりのこもった言葉」のことを指します。

面白いことに、愛語は相手だけでなく、発した自分自身の心まで温めてくれる効果があると言われています。言葉は、投げた相手から自分にまっすぐ返ってくるブーメランのようなもの。温かい言葉を投げれば、自分も温まるのです。

心を育てる「言葉の筋トレ」3ステップ

いきなり完璧を目指す必要はありません。まずは簡単な「言葉の筋トレ」から始めてみましょう。

ステップ①:自分自身に「愛語」を贈る
一番身近で、一番ないがしろにしがちなのが「自分」です。まずは自分に温かい言葉をかける練習から。

(例)「満員電車に耐えた私、えらい!」

(例)「眠いのにちゃんと起きた、天才!」

(例)「今日のランチ、良いチョイスだった!」

一日一回、どんな小さなことでもいいので、自分を具体的に褒めてみましょう。

ステップ②:「ありがとう」に「一言」をプラスする
他人への「愛語」は、感謝の言葉から。

(例)「ありがとう」→「ありがとう、すごく助かったよ!」

(例)「ありがとう」→「ありがとう、〇〇さんのおかげです!」

一言プラスするだけで、言葉の温度はぐっと上がります。

ステップ③:口癖を「ポジティブ変換」してみる
ネガティブな言葉が出そうになったら、意識して別の言葉に言い換えてみましょう。

(変換例)「疲れた…」→「今日もよく頑張った!」

(変換例)「どうせ無理」→「まずは試してみようかな」

(変換例)「すみません」→「ありがとう」

最初は難しくても、意識するだけで大きな一歩です。

言葉は、あなたの世界を作る

この記事のポイントを振り返ってみましょう。

チクチク言葉は、自分を守るための鎧や心のSOSサイン。

仏教の「愛語」は、相手も自分も温める思いやりの言葉。

まずは自分を褒める「言葉の筋トレ」から始めよう。

言葉は、あなたの物事の見方や人との関係、そしてあなた自身の心を作っていく、大切な道具です。

今日から一つでも「愛語」を意識して、あなた自身の心を、そしてあなたの世界を、少しだけ温かくしてみませんか。

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