「私の左手食べてくれた?」

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もし、あなたの愛する人の最上級の愛情表現が、あなたに食べてもらう事だったらどうしますか?
私たちは両親に命を頂いてから、今日まで数えきれない程多くの“いのち”を食べてきました。
その多くの“いのち”を体に宿し、共に生きている命の集合体が私たちです。
その愛する人の集合体の一部に私もなりたい、と強く願う「カニバリズム」の女の子と、何も食べなくても一生動き続ける事が出来るロボットとの恋愛ストーリー。ご興味ありませんか?
本書は、とあるイベントで知り合った方に紹介して頂いた本ですが、久しぶりに鳥肌が立ちました。
食べるとは、生きるとは、そして“いのち”とは。
恋愛マンガとは思えない重厚な読後感です。

「あなたはいま食事を終えた。そのことで良心の呵責を覚えないように、屠畜場ははるか離れた人目につかない場所にある。しかしあなたも共犯なのだ。他の動物の犠牲の上に生存しているのだから」ラルフ・ウォルド・エマーソン

22XX (白泉社文庫)
清水玲子著
 

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