まじまんじ

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
皆様にとって幸せな一年になりますようにご祈念致します。

さて突然ですが、仏教において吉祥(幸運の印)の
マークとは何かご存知でしょうか。

それは良く目にする「卍(まんじ)」です。
地図などでお寺の場所を表す、あのマークですね。
もともとは仏教以外、例えばヒンドゥー教などでも
使用するマークですが、仏教においては、何か良い事が起こる時、
お釈迦様の胸に卍が出現する事から瑞相のマークとして定着しました。

古代インドの言葉サンスクリット語では
svastika(スヴァスティカ)と呼び、
吉祥の印としてとても古くから使用されていました。

そんな卍が、実は意外なところで
大流行している事をご存知でしょうか。

私はたまたま発見して度肝を抜かれました。

『女子高生流行語大賞2016』
第1位「卍」

ん?まんじ??
みなさんの頭には?しか見えません。
前述の通り卍はマークであって言葉ではないので、
会話で使う意味が分かりません。

どの様に使うのかよくよく聞いてみると、
会話の中で「まじ卍」「それ卍」と使うようです。
より頭が混乱してしまったので、少し調べて
意味を紐解いてみました。

元々は、ヤンチャな青少年(通称ヤンキー)が卍をマークとして
好んで使っていた事から派生し、女子高生が何か「オラオラ感」を
出したい時に、強調の意味で使用するようです。
例えば、「となりの県までチャリで行ってきた!マジ卍」
(どうだ、すごいだろ)
という様な用例です。

実際にお檀家の娘さんに、私の理解があってるか尋ねてみると、
上記の様な用例で間違いないとの事です。

しかし、彼女達は言葉を流れに任せて使用しているので、
理屈で理解しようとすること自体が間違いなのかもしれません。

ある女子高生は語ります。
「言葉に意味はない、あるのは感情だけ」
この言葉がマジ卍です。

昨今、地図上の寺院マークを卍から別のものに変更する
という様な議論もありますが、吉祥の印であり、
かつ若い方にも受け入れられている卍マークを
大切にして頂きたいと思います。

それでは改めまして、2018年が皆さまにとって実り多き、
素敵な一年になりますように、卍あれ。

※この卍は「幸あれ」の用例でご理解下さい。

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ