最高のスタートダッシュの為に

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

あけましておめでとうございます。
本年も皆様にとって良い年となるようご祈念申し上げます。
さて、お正月はどのようにお過ごしになりましたか。
家族、親戚と集まりゆっくりと過ごす。
混雑を避け、海外旅行へ向かう。
年末年始とも仕事で普段と特段変化なし。
様々な過ごし方があったかと思います。
 
 
お仕事の方は別として、多くの方は正月くらいのんびり過ごし日頃の疲れを癒したい。
と思っている事と思います。
しかし、意外に正月疲れを感じる方が多いと聞きます。
リフレッシュしたはずが、頭が働かない。
仕事モードに切り替わらず、正直やる気がでない。
などなど正月休みで充電したはずが、うまくスタートが切れないという悩みが多いようです。
 
それは、体の休息は取れていても、脳の休息がうまく取れていないのが原因かもしれません。
 
最新の脳科学の研究結果によると、脳の消費エネルギーの60〜80%は、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)に使われていると言われています。
DMNとは、脳が意識的な活動をしていないアイドリング状態でも働き続ける脳回路の事です。
ぼーっとしていても、この回路が働き続ける限り、脳はどんどん疲れていきます。
「何もしていないのに、なぜか疲れが取れない」という人は、このDMNに過剰な活動を許してしまっているのかもしれません。
(最高の休息法 久我谷亮参照)
 
私たちがぼーっとしている時間に脳は休息しているのかと思いきや、実は大量のエネルギーが使われているという事です。
思い返してください。ぼーっとしている時、何も考えていないかというと、実はそうではありません。
あれこれと仕事の事を考えたり、夕食の事、洗濯の事・・・。
様々な思考や感情をいったりきたりしている事でしょう。
この状態が実は脳が疲労する一番の原因のようです。
 
では、どうすればDMNを抑える事が出来るのか。
それは、1日の中で少しだけ自分の行動に意識を向ける時間をもつ、という事です。
瞑想のように自分の呼吸に意識を向ける、という方法は当然ですが良い効果をもたらします。
しかし、それだけではなく、日常を丁寧に生活するという意識を持ってください。
お雑煮を食べたお椀を洗う時、掃除をする時、七草粥を食べる時、少しでも良いのでその行動に意識を向け集中して下さい。
私たちは日常の効率を上げようとするあまり、マルチタスキングに慣れています。
様々な行動を同時に行ってしまいます。
しかし、脳の休息の為にはマルチタスキングを離れ、今行っている行動に集中していく事が有効です。
 
正月の「正」という漢字は「一」と「止」から成り立っています。
1つの事に心を止める、という意味から出来上がっています。
 
正月はいつもより丁寧に日常を過ごし、心も体も休息させ、
爽やかな気持ちでお仕事のスタートを切って欲しいと願っています。

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ