「チベットのモーツァルト」や「アースダイバー」などで有名な中沢新一氏がチベット語経典から翻訳した仏教入門書です。
原典はチベットで一般信者向けに創作された経典のようですが、その平易な表現と裏腹に内容はとてもバランス良く、難解な仏教用語がほとんど使用されていないので、基礎知識が乏しくても仏教のエッセンスを味わえるような内容になっています。
カッコウに姿を変えた観音菩薩が、鸚鵡をはじめとするチベットの鳥達に教えを説き、それに対して皆が気づいた事、考えた事を告白していくという流れですが、その内容もさることながら、挿絵の鳥達が美しく、息子がもう少し成長したら読み聞かせてあげたいなと思わせる良書です。
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