毎日、きょう良かったな、ここが悪かったなというのが出てくるのは、すごく幸せなことではないかなと思っている。
ロサンゼルス・エンゼルス・大谷翔平選手2021/11/15記者会見での言葉
大谷翔平選手の今季の活躍は、コロナ禍で沈みがちな私たちの日常に明るい話題をもたらした。アメリカン・リーグ最優秀選手に選ばれて、さわやかな笑顔を見せたものの、当の本人から浮かれた様子は見て取れない。
日本球界での活躍を経て渡米した大谷選手は、米国で華々しいデビューを飾ったものの、故障し手術も行って結果を出せずにいた。今季に入り、投打にわたって活躍することができたのである。日々を振り返って、良いこともあり、悪いこともあったが、それでも試合に出てプレーできることが、とても幸せなことだと語った。
人生も良い時ばかりではない。嫌なこと、苦しいこともある。けれど、嫌だ、苦しいと感じることができるのも、生きていればこそで、そうした出来事の一つ一つが、自分を成長させてくれるものであり、そこに喜びがあり、幸せがあると、あらためて感じさせてくれた。