第５４回日蓮宗布教研修所

研修員ブログは早くも二週目に入りました。
影山海雄です。よろしくお願いします。
夜に吹く風が冷たく、さすがに元気な若い研修員も半袖で一日を過ごす人はいなくなりました。
気づけば１１月に入り、この布教研修所も残り三週間を切りました。
 
先日、我々日蓮宗の大本山である池上本門寺様の横にある日蓮宗の行政の中心、
宗務院にて布教研修所の成果を示す法話発表がありました。
あらかじめテーマや話す場所など具体的な設定をして発表をします。
話す相手は、日蓮宗の教育機関に携わっている大先輩のお坊さん方です。
この日のために私達研修員もどのような話をするか必死で頭をひねり考えて、今出来る精一杯の法話を作りました。
　
そしていざ発表の時！！私はトップバッターです！
部屋に入ると・・・いつもはニコニコしているお坊さん方がいつもより少し厳しい表情で待っておられます。
緊張のあまり、最初の声が裏返りそうになりました。
それでも何とか伝えようと前を見て話します。
しかし笑顔が引きつっているのが自分でも分かります・・・。
これも話さないといけない！お経文は絶対に間違えてはいけない！！最後の締めだけでも分かるように伝えたい・・・！！！
そんなことを話す前は意識していましたが、気づけば発表が終わっていました。
 
　その後の皆様からの講評では多くの貴重な御指摘を賜りました。
 
「まだ生きてきた年月が短いからこれから多くのことを経験してより話に深みを」
「日蓮聖人の御遺文が入っていないから道徳的な話で終わってしまっている」
「檀信徒さんは法華経を理解している人もいるのでもう少し難しい表現を使ったほうが良い」
 
大変勉強になりました。
研修生全員が全てを出し切り、最後に全体の講評で頂いた一言が胸に突き刺さりました。
 
「伝えたいという情熱が全体的に足りない。情熱を大切に」
 
法話は難しいです。情熱を出すためにはどうすれば良いのか。経験を重ねる、徹底的に練習をする、人の真似をする・・・色々と悩みながらもこれからも道を求め続けます。