今月のおはなし 第46回

雨(あめ)

水不足がニュースとなり、各地の水瓶の水位低下が問題となっています。恵みの雨を求め、古くから雨ごい(祈雨)が行われてきました。日蓮聖人は文永八年(一二七一年)に祈雨対決を行い勝利し、京都妙顕寺第二世の大覚大僧正は、延文三年(一三五八年)に勅願にて祈雨を行い、その効験により日蓮聖人に大菩薩号が下賜されました。
雨の語源は、「天(あめ)の同語説」と、「天水(あまみず)の約転とする説」があります。雨は古くから草木を潤す水神とも考えられており、私たちに恵みを与えてくれます。
法華経薬草喩品には、雨に関連する「三草二木の喩(たとえ)」が説かれています。三種の薬草、二種の樹木、様々な草木に雨は平等に降り注ぎます。雨は仏様の平等の慈悲、救済活動の喩(たとえ)として用いられています。
生きとし生けるものに平等に降り注ぐ、慈悲の雨。雨に触れて、私達が無意識に受けている様々な恵みに気づきたいものです。
【大光寺 村瀬正光】

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