六月二十五日(月)から二十七日(水)、立正安国・お題目結縁運動の一環として、東京都西部宗務所(茂田井教洵所長)は沖縄方面の教師団参を行い、管内僧侶十五名が参加した。
当日は羽田空港に集合し、空路にて那覇空港到着後、バスで琉球山法華経寺(日沢是良住職)に向かった。茂田井所長(東京都西部)御導師のもと戦没者慰霊法要を行った。
法要後、ひめゆりの塔よりも南側、海岸寄りに進んだ場所にある「魂魄の塔」に移動し、茂田井所長御導師のもと慰霊法要を行った。
魂魄の塔は沖縄戦で亡くなられた約三万五千人の人々が軍民、人種を問わず葬られた沖縄最大の慰霊塔で、全国すべての都道府県の慰霊碑がある。
その後、魂魄の塔より徒歩一、二分の距離にある「菩提樹苑」を見学。
はじめてインド国外に贈呈された、お釈迦様がお悟りを開かれたサールナート(鹿野苑)の菩提樹の分け樹が植樹されている。平成十六年に植樹され、平成二十一年にはダライ・ラマ十四世も来訪され、記念に法王のメッセージ版と足跡石碑が設置された。
その際にダライ・ラマ十四世は「魂魄の塔」にも訪れている。
菩提樹苑の管理者であり医師でもある長嶺信夫氏は戦没者の慰霊、世界の恒久平和を希求するシンボルとして後世の皆様がこの菩提樹を守り育ててくれることを希望しますと、説明と共に語られた。
二日目、三日目と沖縄各所を見て周り、その中で嘉手納基地を展望できる「道の駅かでな」を見学。「道の駅かでな」は資料館も兼ねた建物、基地が建設される前の地図や時代別の基地の歴史等を見学した。
また首里城も見学。
平成十二年に世界遺産登録された「首里城跡」(正確には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としての登録となっている)、琉球王国、沖縄戦等それぞれの時代に翻弄され、数々の苦難を乗り越えて再興された首里城の歴史を見学した。
首里城敷地内での遺跡発掘作業は現在も行われている。