他宗参拝研修会

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

 こんばんは。副住職です。
 今日は大久寺を離れ、私が所属しております神奈川県西部の日蓮宗青年会の皆さんと一緒に、研修の一環として川崎大師平間寺様(真言宗)と鶴見総持寺様(曹洞宗)に参拝致しました。普段は日蓮宗の寺院としか関わりがなく、他宗のことを全くと言ってよいほど知りませんでしたので、今日のこの研修会をとても楽しみにしておりましたが、そのハードルを遥かに超える程、とても有意義な時間を過ごすことができました。
 まず伺ったのは、厄除けで有名な真言宗智山派大本山の川崎大師平間寺様です。こちらでは川崎大師にお勤めされている僧侶の方に境内をご案内して頂き、真言宗さんの神髄であります「お護摩」による祈願をして頂きました。「お護摩」とは簡単に言うと、燃え盛る火にお札をあて、火によって煩悩を焼きつくすことだそうです。日蓮宗では「お護摩」による祈願は行いませんので、テレビのCM等でお護摩の映像を見たことはありましたが、実際に目の前で焚いて頂くとその迫力に圧倒されます。
 また、もちろん「お護摩」自体も日蓮宗の僧にとっては新鮮なのですが、それとともに儀式中の所作や衣帯(装束)、仏具の種類や使い方の違いなど、見るもの全てが新鮮でした。我々青年会員一同、その一つ一つに興味津々で、儀式の後に案内して頂いた僧侶の方に質問攻めです。そして思わず「へぇ~~~」「はぁ~~~」「ほぇ~~~」の連発です。
 お次は、鶴見にございます曹洞宗大本山の総持寺様です。こちらでも、お勤めされている僧侶の方に境内をご案内して頂き、途中で曹洞宗さんの醍醐味であります「座禅」を体験させて頂きました。日蓮宗には「座禅」の文化がないので、初体験でしたが、ずばり、「座禅」素晴らしいです。薄暗く静かな空間で心を落ち着かせる、その非日常的な空間に、言葉では表現し難い不思議な心地になりました。ちなみに「座禅」というと、結跏趺坐(あぐらのような座り方)で座り、心が乱れていると警策(きょうさく)と呼ばれる木の棒で肩を叩かれる、というのを想像しておりましたが、警策で叩かれるのは自分が自ら合図して申し出た時のようです。修行の際は、眠たくてこっくりこっくりしているといきなり叩かれたりするそうですが、基本的には自分の心が乱れていると感じた際に、自らを正す為に叩いてもらうものだそうです。私も自らお願いして叩いてもらいましたが、一気に目が覚めます。思った以上に音と衝撃が大きく感じましたが、痛さはそれほどなく、スーッと消える感じで、心地よい痛さと言ったところでしょうか。
 境内案内では、修行僧が生活されている建物に特別に入れて頂いたり、対僧侶ならではのご説明をして頂き、またまた「へぇ~~~」「はぁ~~~」「ほぇ~~~」連発です。ちなみに今日のブログの写真は、総持寺様で修行僧の方々が毎朝雑巾がけダッシュをなさっている廊下です。洗剤なしの水拭きのみだそうですが、鏡面のようにピッカピカです。恐るべし曹洞宗修行僧。もとから曹洞宗さんは修行が大変というイメージがありましたが、想像を軽々と超えるあたり、流石です。修行というものを改めて考えさせられます。
 以上、今日の感動&興奮が冷め止めず、いつも以上に上手く文章が書けない副住職でございました。この経験を自分の今後の糧にしていきたいと思います。簡単に今日の研修会をご紹介しましたが、一度のブログでは書き尽くせないので、今後ちまちまと小出しにしていこうかなと7考えております。
 
 

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ