卒塔婆の話

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 今日は「卒塔婆(そとば・そとうば)」についてお話したいと思います。

 法事やお墓参りに行ったことがある方なら、たいてい目にしたことがあるかと思いますが、漢字が書かれてお墓の後ろに立てられている棒状の木、それが卒塔婆です。呼び方は他にも結構たくさんあるのですが、現在使われているのは卒塔婆・塔婆・お塔婆くらいです。ちなみに大久寺では「お塔婆」と呼んでいます。語源は、サンスクリット語(古代インド語)で「塔」を意味する「ストゥーパ」を音写したものですので、卒塔婆という漢字自体には意味がありません。つまり、卒塔婆=塔です。宗派によって書く文字・内容は様々ですが、日蓮宗では一番上にお題目という「南無妙法蓮華経」の文字を書きます。

 では、お塔婆の意味・理由は何か。これについては色々な考えがあり、宗派によっても違うようですが、大久寺としての考えをお伝えします。

 まず一つに、ご先祖様(仏様)の供養のためです。法華経というお経に「塔を立てて供養すべし」と書かれています。塔を立て供養をすれば、そこにはご先祖様(仏様)が現れますよ、と説かれています。もちろん塔というのは、お塔婆だけではなく、小さなものえ言えば御位牌、大きなものは五重塔など、多様な形があります。いずれにしても、塔を立てることがご先祖様の供養になるということです。(供養とは何か、それはまたの機会に...)

 もう一つは、写経のためです。お塔婆の裏には、必ずお経の文字を書きます。もっともお塔婆を書くのは僧侶ですが、お塔婆を立てるとうことは、写経をすることに繋がるのです。

 最後は、お墓参りに来る全ての方々のためです。日蓮宗の宗祖である日蓮聖人はこう仰っています。「丈六のそとば(卒堵波)をたてゝ、其面に南無妙法蓮華経の七字を顕してをはしませば、北風吹ば南海のいろくづ(魚族)、其風にあたりて大海の苦をはなれ、東風きたれば西山の鳥鹿、其風を身にふれて畜生道をまぬかれて都卒の内院に生れん。況やかのそとばに随喜をなし、手をふれ眼に見まいらせ候人類をや。(『中興入道御消息』)」 何のことやらさっぱりかと思いますが、簡単に言いますと、お塔婆にお題目を書いてお墓に立てれば、そのお塔婆に触れた風が辺りを巡って、色々な人・生き物の幸せになりますよ、ということです。なので、お塔婆が立てることで自分のご先祖様の供養だけでなく、他のお墓参りに来た方の幸せ・ご利益にも繋がるというわけです。なんとも良いことではありませんか。

 そんなことを踏まえ、今度お墓参りする際は、お塔婆を気にしてみてはいかがでしょうか。

 (より多くの方にお読みいただけるようにと思って自分なりに分かりやすいように書いたつもりですが、なんとなく読みにくい文章になってしまったような気が...申し訳ございません...。)

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